2022年8月アーカイブ
2022年8月 5日 11:13 ()
フォニオ（アチャ）
フォニオ（Digitaria exilisおよびDigitaria iburua）は、おそらく最も古いアフリカ穀物である。何千年もの間、西アフリカ人は乾燥した場所サバンナでそれを栽培してきた。確かに、それはかつて彼らの主食だった。他の地域の人でも多少聞いたことがあるが、この作物は、 カーボベルデからチャド湖までの地域で重要な主食で残っている。マリ、ブルキナファソ、ギニア、および たとえば、ナイジェリアは主食であるか、食事の大部分を占めている。毎年 西アフリカの農民は約30万ヘクタールをフォニオ耕作に費やし、そして作物は300万から400万人の食糧として供給しされている。
その古代の遺産と広範な重要性にもかかわらず、 フォニオの進化、起源、分布、および遺伝的多様性は、西アフリカ自体の中でまだ不十分なままである。作物は得られたが、注目のほんの一部はモロコシ、パールミレット、トウモロコシに一致するが、それは農村経済における重要性と食糧供給を増やす可能性を考慮すると単なる些細なものでしかない。 （実際、数百万の価値があるにもかかわらず、過去20年間にフォニオで公開された19の簡単な科学記事しかない。）
この怠慢の理由の一部は、植物が科学者やその他の種々決定者によって誤解されているということである。英語では、それは通常、 「空腹の米=hungry rice」と述べられ、作物またはそれを使用した人々の生活をほとんど知らなかったヨーロッパ人には誤解を招く用語であった。J.ハーランからの情報ではナイジェリアでは通常「アチャ」と呼ばれている。
これら部外者に知られていないのは、フォニオを収穫していたのは地元の人々が空腹だったからではなく、彼らがその味が好きだったからということである。確かに、彼らはその穀物を特殊なものだと考え、いくつかの場所で特にチーフ、王族、そして特別な機会のために彼らはそれを準備した。それはまた伝統的な花嫁の価格の一部を形成した。また、今でもコミュニティは祖先崇拝でそれを使い続けている。マリの人々であるドゴン族にとって、この方法は重要である。彼らにとって、宇宙全体とはドゴン族の経験で最小のオブジェクトであるフォニオ種子から出現した一種のアトミック宇宙学である。（J.ハーランからの情報。）
この作物は、はるかに大きな認識に値するだけでなく、将来大きなものになる可能性がある。これは、世界で最もおいしいシリアルの1つである。最近、何人かの人々はフォニオと一般的な米とで作られた料理を並べて比較し、フォニオが大いに好まれた。
フォニオは、すべての穀物の中で最も栄養価の高いものの1つでもある。その種はメチオニンとシスチン、人間の健康に不可欠で今日主要な穀物（小麦、米、トウモロコシ、モロコシ、大麦、ライ麦）に不足しているアミノ酸が豊富である。この組み合わせ、 栄養と味は、将来的に非常に重要になる可能性がある。最も価値のあるフォニオのすべては、しかしそれは飢餓時の何回かの間の人間の悲惨さを減らすための可能性である。
特定のフォニオの品種は非常に早く成熟するため、収穫するまで長くかかる他のすべての穀物の前に準備ができている。ほとんどの年のうちのいくつかの重要な月のため、これらは 「命の穀物」となる。それらはおそらく世界で最も早く成熟する穀物であり、植えられてからちょうど6または8週間後に穀物生産している。これらの特別なフォニオタイプがなければ、 西アフリカにとって、毎年の空腹の季節ははるかに厳しいだろう。主な作物がまだ成長期の残っているその早い段階で食糧を提供するが、そのときメインの収穫はまだ未熟で、前年の生産物が食べられた。
他のフォニオの品種は、よりゆっくりと通常165-180日で成熟しする。さまざまな速いタイプと遅いタイプの農民を植えることで、ほとんど継続的に穀物を利用できるようになる。彼らはまた、生きるために最も変化しやすく信頼性の低い成長条件下でも十分な食料を得る可能性を高めることができる。
2種の中で、白いフォニオ（Digitaria exilis）が最も広く使用されている。セネガルからチャドまでの農民の畑でそれを見つけることができる。一般に「アチャ」として知られているナイジェリア中央部の高原は近隣地域と同様に特によく育つ。
他の種、ブラックフォニオ（Digitaria iburua）は、ナイジェリアのジョス-バウチ高原だけでなく、トーゴとベニンの北部地域に限定されている。両方とも白い種子を持っているが、黒いフォニオは黒いまたは暗褐色の小穂を持っている。 制限された分布は、相対的な劣等感の尺度としてとられるべきではない。 黒フォニオは、最終的には現在よく知られている親戚と同じかそれ以上の可能性を秘めている可能性がある。
見通し
シコクビエ、アフリカ米、モロコシ、その他の在来種の穀物とは異なり、フォニオは 深刻な衰退はない。確かに、それは改善された生産のために良い位置にある。 第一に、それはまだ広く栽培されており、よく知られている。第二に、それは非常に 尊敬されている。 （たとえば、ナイジェリアの高原州では、現在の20,000トン 生産は予測される州の需要のわずか4分の1である（T.マベット。
1991年。アフリカ農業1月/2月：25-26））。第三に、著しく貧弱な土壌に耐え、他のほとんど成功しないところで成長する。これらはフォニオの将来前進のための良い基盤である。
アフリカ
湿気の多い場所
見通しは悪い。フォニオは主にサバンナの植物であり、おそらく低地の湿度の高いゾーンは病気になりやすい。様々なカビやバクテリアの病気に感染する可能性がある。しかし、白いフォニオはシエラレオネ南東部のゴラの森の周りで育ち、そして黒いフォニオはザイールと 他のいくつかの赤道の場所で育つと報告されている。これらの特別な品種（時々Digitaria nigeriaと誤った名前が付けられる）は、高温多湿の条件に適応している可能性がある。
乾燥地帯
高い見通し。フォニオのような西アフリカの多くの乾燥した地域の人々がフォニオを好む。彼らはそれが元々地元で始まったことを知っていて、彼らは長い間に確立したその栽培、保存、処理、そして保存の仕方の伝統を持っている。何千年もの間 選択と使用の間、彼らは彼らのニーズと条件によく適合したタイプを見つけた。植物はパールミレットほど干ばつ耐性はないが、早生 タイプは、雨が短時間で信頼できない地域に非常に適している。
高地エリア
素晴らしい見通し。フォニオはナイジェリアとギニアのフータジャロン高原の高原州の多くの人々の必需品だが、両方の地域の標高 は約1,000メートルである。
その他の地域
この植物は、そのネイティブゾーンから移動しないでほしい。世界中のどこでも、それは雑草になる深刻な可能性がある。これは、メヒシバ（雑草）の親戚であり、1800年代可能性のある食物としてヨーロッパより米国に導入された作物であるが、今では非常に罵倒されている芝生の侵入者である。しかし、白いフォニオ は明らかに問題を引き起こすことなく、米国の一部で飼料用に栽培されている。
使用法
フォニオ粒はさまざまな方法で使用されている。例えば、 お粥とクスクス、挽いて他の小麦粉と混ぜてパンやポン菓子（この作物の収穫についてはほとんど、またはまったく報告されてないが、D.オズボーンの情報によると、トーゴ南部の女性は 小さなフォニオを金属製の鍋に入れ、火の上でかき混ぜる。数秒以内に穀物 破裂して跳ね返り始め、その結果、軽くてふくらんでいる白い素材になる）
、ビール用に醸造に利用される。それはスパゲッティと 他のパスタをつくる小麦粉製品のセモリナの良い代替品であると説明されている。
ナイジェリアとベナンのハウサ地域では、人々は両方のタイプのフォニオからクスクス（wusu-wusu）をつくる。トーゴ北部のランバスでは 白いフォニオの有名なビール（チャパロ）をつくる。トーゴ南部では、Akpossoと Akebouの人々は、特別な料理のために豆とともにフォニオを調理する。
フォニオの穀物は、牛、羊、山羊、ロバ,その他の反芻動物の家畜によって効率的に消化される。特にブタ, ニワトリの単胃動物の価値ある餌で、それは メチオニン含有量が高いためである（Gohl,1981）。わらともみ殻も動物に供給される。どちらも優れた飼料になり、この目的のために市場で販売されることがよくある。確かに、作物は干し草のためだけに栽培されることもある。 わらは一般的に家を建てるためまたは 壁のために切り刻まれ、粘土と混合される。また、調理用の熱や炭酸カリ用の灰を提供するために燃焼される。
栄養
総栄養成分において、フォニオは小麦とほとんど変わらない。 1つの白フォニオのサンプルで、殻付きの穀物には8％のタンパク質と1％の脂肪が含まれていた（De Lumen et al.、1986）。 黒フォニオのサンプルでは、11.8パーセントのタンパク質含有量が記録された(Carbiener et al.、1960)。
違いはそれが含むアミノ酸にある。白フォニオで たとえば、分析では、タンパク質には7.3パーセントのメチオニンとシスチンが含まれていた。 全卵タンパク質のアミノ酸プロフイールと比較したアミノ酸プロフイールは、 リジンのスコアが46％と低い場合以外、他のスコアが高くなり： イソロイシンは72;バリン、トリプトファン、スレオニン、およびフェニルアラニンは90〜100；
ロイシンは127;全硫アミノ酸は175；メチオニンは189％である。（FAO、A/Eアプローチを使用する。 B.Standalからの情報。 1つの分析には 5.6パーセントもの高いメチオニンレベルを報告した。）
この最後の数字は、フォニオタンパク質が卵タンパク質としてのメチオニンが含まれているほぼ2倍の量を含んでいることを意味する。したがってフォニオには、単なるサバイバルフードとしてだけでなく標準的な食事の補完として重要な可能性がある。
農学
フォニオはトウジンビエ、モロコシ、または他の穀物には不毛の通常、貧しい、砂質、または鉄岩の土壌で栽培されている。フォニオが一般的であるギニアのフータジャロン地域では、土壌は酸性でアルミニウム含有量の高い粘土--ほとんどの食用作物に有毒な組み合わせである。 一般的に陸稲と同じように栽培され、2つは同じ農民により頻繁に生産される。通常、種子はブロードキャストされ、軽い鍬で覆われる。それ 3〜4日で発芽し、非常に急速に成長する。この迅速な確立と 高い播種率（通常、1ヘクタールあたり10〜20 kgの種子）により、畑が確実になり除草はめったに必要ない。いくつかのケースでは、作物は苗床からに移植され過酷な条件を乗り切るためのさらに良いチャンスを与える。
シエラレオネ、そしておそらく他の場所では、フォニオはしばしば次のようにまたは 代わりに湿地米として成長する。これは特に季節が証明したとき、乾燥しすぎて水田をうまく生産できず農民たちは米をあきらめる時に行われた。 したがって、フォニオは、作物全体の失敗に対する保険として機能する。
特定の地域では、フォニオはモロコシまたは トウジンビエとともに植え付ける。確かに、それはしばしば主食だが、他の2つはリザーブ（予備）と考慮されている。一般的に、ギニアの農家は複数の種類のフォニオを播種してから 後でギニアキビ（Brachiaria deflexar）の急速に成熟する品種でギャップを埋める。
収穫と取り扱い
フォニオの穀物は、従来の方法で処理される。植物は通常、 ナイフまたは鎌で切られ、束に結び、乾燥させ、カバーの下に保管する。良い収量は 通常、1ヘクタールあたり600〜800 kgだが、1ヘクタールあたり1,000kg以上が 記録された。限界地域では、収量は500kg未満に低下する可能性がある。 貧しい土壌は1ヘクタールあたりわずか150-200kgかもしれない。しかし、このハングリーライスは、他の穀物が全く収穫できないような土地や季節でも収穫できるのである。
伝統的に、穀物は乳鉢で殴打または踏みつけによって脱穀され、皮をむかれる。これは難しく、時間がかかる。
種子はよく保存される。
制限
関心が不十分のため、フォニオはまだ農業的に原始的である。それは小さな種子、低収量、そして種子の粉砕に苦しんでいる。
肥料に反応するが、ほとんどのタイプはひょろ長いので、肥料をやるとトップヘビーになり、倒れることがある（倒伏）。
一部の地域では、鳥が作物にひどいダメージを与える可能性がる。鳥脅し（かかし）は通常 それらの場所で必要である。植物はまた、スマット(黒穂菌)やその他のカビ病の影響を受けやすい。
フォニオは土壌の劣化を引き起こすと報告されているが、これは 誤解である。それはしばしば使い古された土壌で時にはその後でも キャッサバ（他の場所の荒廃した土地の究極の作物）が播種された。それは 噂を引き起こしている貧しい土壌で、実際にはフォニオが入れられるずっと前から貧しいものと結びついていたところである。
一部のグループは、白いフォニオと比較して、黒いフォニオを嫌い、それは 従来の乳棒で皮をむくのはより困難であるからだ。
種子は2年後にその生存能力を失う。
種子のサイズが小さいため、収穫は非常に困難である。砂が種と一緒に残る傾向があり、ざらざらした食品を生産する。したがって、裸地ではなく、硬い表面でフォニオを脱穀する必要がある。また、調理直前、残っている砂を取り除くために洗浄される。
次のステップ
明らかにフォニオは重要な多くの農学的および栄養学的美徳を持っており、 印象的な未来を持つ。この作物はもっと注目に値する。 穀物作物の改良と専用の調査に関する現代の知識により （適度なコストで）大幅な進歩と改善を行う可能性がある。収量はほぼ確実に上げることが出来る。
収穫量の飛躍的な向上、農法の省力化、市場の開拓を、植物の回復力と信頼性を損なわずに実現することができる。フォニオが西アフリカの農民と同じように世界の科学者にとって重要な存在になれば、このような結果がすぐに得られるであろう。
昇格
この作物の価値と可能性についての認識を高めるための一般的な活動 モノグラフ、ニュースレター、「フォニオの友達」の会、フォニオの料理本、一連のフォニオ料理コンテスト、およびフォニオ会議がある。これらは 宣伝、シード配布、およびフォニオを農場の質と栽培限界をテストするための実験によって補完される。
この「偉大な祖先の食べ物の失われたグルメ」に興奮をもたらすのはそれほど難しいことではない。それは伝統的な料理を再現するための良い基盤を証明するかもしれない。。栄養価の高い特殊穀物としての輸出も可能である。
科学的基盤
その重要性にもかかわらず、フォニオはその可能性の半分以下の作物である。 もしあっても科学的根拠に基づいたそれを成長させる最適の試みのプロセスは少ない。その分類法、栽培、栄養価、および収穫は、部分的にしか文書化されてない。体系的に品種は比較されておらず、 それらの種も集められていない。収穫後の劣化、保管、または保存方法について研究はほとんどまたはまったくない。
遺伝資源コレクション
初期の優先事項は遺伝資源を収集することである（あるレビューアは、村の教師にそれらの地域のさまざまなタイプのすべての種を集めるように頼むことを提案した。彼は、別の普及しているがあまり知られていない作物を扱うプロジェクト（ナイジェリア北部）でこのようにして優れた支援を得ていると報告している。優れたタイプの品種は特に ギニアのフータジャロン高原と セネガル川とニジェール川にある（歴史的に、12世紀と13世紀に発達したこれらはマリの古い帝国の領域であり、そしてフォニオがおそらくその地点にもたらされた）。これらのうちで確実にある意外なタイプのいくつかが見つかるだろう。この１つがフォニオの生産に著しい進歩をもたらすより良い栽培品種につながる可能性である。コレクションも 収量がウイルスによって制限されているかどうかを判断するためにスクリーニングされ、1985年熱帯の飼料用として広く植えられている関連種のメヒシバ（Digitaria decumbens）がスタントウイルスに感染することがわかった。もしそうなら、ウイルスフリーの種子を作ることで、収量も飛躍的に向上するかもしれない。
シードサイズ
穀物の小ささは、穀物科学者に特別な挑戦をさせる：種子の拡大化は、おそらく選択、交配、または他の遺伝操作によるか？
収率
低収量の原因には調査が必要である。サイト、 病気や害虫、貧弱な植物の構造、非効率的な根の構造、倒伏、 分げつ、薹立ち(とう立ち)、または日長の制限が不十分のせいか？最大の収量のための最適な条件とは何か？フォニオの生産性を、よく知られているシリアルに近づけることができるか？
穀物の品質
穀物科学者は穀物を分析する必要がある。どんなタンパク質が 現在しているか？さまざまなタンパク質のアミノ酸プロファイルはどうか？栄養士は穀物とそれらから作られた製品の両方の生物学的有効性を評価する必要がある。発見されるのを待つ幸せな驚きがあるだろう。特に、タンパク質の分画はメチオニンと シスチンレベルが、フォニオのすでに驚くほど高い平均値よりもさらに高くするだろう。 硫黄アミノ酸（メチオニンとシスチン）の並外れた含有量をもつ フォニオをさらにマメ科植物の優れた補完物にまでする必要がある。検証するための摂食研究は順調にすすんでいる。この組み合わせは、栄養的に優れたものにする可能性がある。
細胞遺伝学
遺伝学者の関心事として、フォニオには特別な魅力がある。はっきりした野生祖先はない。6倍体（2n=6x=54）であることが、この説明の助けになるかもしれない。実は、異なる起源を持つ2倍体ゲノムを3つ含んでいるのだろうか？その祖先と思われるものは何か、また、それらを使って種子の大きさや収穫量を増やすことができるのか？
植物の構造
特に土壌が肥沃な場合、倒伏は深刻な欠点である。これは植物を矮小化するか、植物によってより強い茎を与えることによって克服される。さまざまなタイプの「自由分げつ」はどのくらいか？
その他の用途
他の特定のメヒシバ種は飼料としてのみ栽培されているが、 いくつかは、それらの土壌結合特性と生産能力で優れた芝注目に値する。
fonioはそのような目的に役立つか？それも、また多くの地域で価値のある万能植物になりえるか？フォニオをサヘル北部で「帰化」し、遊牧民グループへの野生の穀物の入手可能性を高めるように改善することができるだろうか？
社会文化的要因
作物は現在どのように栽培、流通、加工されているのだろうか？どのような労働分業化、伝統的な信念、人々の期待といった社会的および文化的要因によって演じられているのだろうか？ （結局のところ、フォニオは最適な条件で成長したとしても滅多にない珍しいものである）。西アフリカでは、このような地域的な制約の中で開発が行われれば、その普及は最もうまくいくだろう。
加工
この作物の加工と調理は非常に骨の折れるものである。これを解消しない限りフォニオはおそらくその有用性に達することはない。
種情報
植物名
Digitariaexilis StapfおよびDigitariaiburua Stapf、
ブラックフォニオは、1911年植物学者により北ナイジェリアのZaria 地域でパールミレットと伴にはえる新しい種と認識されて以来、科学的に知られる様になった。
同義語
Paspalum exile Kippist; Panicum exile（Kippist）A. Chev .;Syntherisma exilis（Kippist）Newbold; Syntherisma iburua（Stapf）Newbold（Digitaria iburua）
一般名
英語：空腹の米、空腹のキビ、空腹のクース、フォニオ、ファンディキビ
フランス語：フォニオ、プチミル（他の作物にも使用される名前）
フラニ語：serémé、foinye、fonyo、fundenyo
バンバラ語：フィニ
ナイジェリア語：acha（Digitaria exilis、ハウサ）;イブル（Digitaria iburua、ハウサ）;aburo
セネガル語：eboniaye、efoleb、findi、fundi
ガンビア語：findo（マンディンカ）
トーゴ語：（Digitaria
iburua）;アフィオワルン（ランバ）; ipoga（ソンバ、サンプカルバ）;
フォニオガ（黒フォニオ）;
ova（アクポッソ）
マリ語：ファニ、フェニ、フォンデュ
ブルキナファソ語：フォニ
ギニア語：pende、kpendo、founié、pounié
ベニン語：podgi
アイボリーコースト語：pom、pohin
説明
前述のように、実際には2種類のフォニオがある。両方とも直立していて、自由耕作の一年生植物。白いフォニオ（Digitaria exilis）の身長は通常30〜75cmである。これは 指の形をした穂は15cmまでの2-5の細い総状花序を持っている。黒フォニオ（Digitaria iburua）は背が高く、1.4mに達する可能性がある。それは長さ13cmまでの2-11個の総状花序を持っている。
両者は同属であるが、同属の異なる部位に由来するため、交配しても稔実な雑種は得られないと思われる。
両方の種の穀物は、「異常に」白いものから黄褐色までの範囲である。黒フォニオの小穂は赤みがかったまたは暗褐色である。両方ともモロに飛散しない。
分布
フォニオは、セネガルからカメルーンのサバンナゾーン全体で穀物として栽培されている。ナイジェリア北部の多くの人々の定番であり、ギニアービサウの主食のひとつであり、集中的に栽培されて食べられている。フォニオは西アフリカ以外の食糧のためには育てられていない。
栽培品種
そのような正式な品種はないが、認識されているものはたくさんあり、主に成熟の速度に基づく。
環境要件
日長
開花は明らかに日長に鈍感である。
降雨
フォニオは大雨に非常に耐性があるが、全体として過度の乾燥に耐性がない。栽培の限界（降雨量の季節分布による）は約250mmから1,500mmまでである。植物は主に降雨量が400mmを超える場所で栽培される。概して、早熟な品種は乾燥状態で栽培され、湿潤状態で成熟のおそい品種が栽培される。
高度
フォニオは、たとえばシエラレオネの海面で栽培されていますが、 ガンビア、ギニアービサウでは、その栽培は標高600mを超えることがよくある。
低温
未報告。
高温
未報告。
土壌タイプ
主に砂質で不毛な土壌で育つ。それは貧弱で浅薄な、さらには岩の多い土壌でも成長する。殆どの品種は重土壌で育つ。品種は一般的にほとんどすべての地形と露出に作物を適応させることができる。 たとえば、肥沃または非生産的な状態：砂、石灰、砂利でも、または 小石の多い土壌; 斜面; 高原; 谷; または川岸でも。
