神戸女子大学栄養研究会主催 第5回講演会 開催報告
2010年9月26日・日曜日、神戸女子大学 三宮教育センターにて、神戸女子大学栄養研究会主催第5回 講演会が開催されました。
講演会には2人の講師をお迎えし、講演をしていただきました。(1)京都大学医学部附属病院 疾患栄養治療部 幣 憲一郎先生「進化する栄養指導法―糖尿病患者を中心に―」(2)鹿児島県栄養士会 会長 立川倶子先生「管理栄養士制度の歴史と今後の課題」
今回の参加者は3回生93名、4回生19名、大学院生7名、卒業生21名、教員11名、一般の方2名の合計153名でした。休みの日にも関らず、多くの方にご参加いただきました。
<講演の様子>
幣憲一郎先生のご講演では、糖尿病患者を例として、効果ある栄養指導法についてお話しいただきました。患者と管理栄養士の信頼関係を構築することや、患者がいかに自分らしく病気を管理できるかという点に主眼を置くことが栄養指導において重要であると教えていただきました。またその他にも、血糖コントロールに重点を置いた栄養サポート方法や、患者の行動変容に結びつく栄養指導は医療スタッフ側の意識にかかっているということなどについてもお話しいただきました。
次に立川倶子先生のご講演では、管理栄養士制度の変遷と次世代の管理栄養士に期待することについてお話しをしていただきました。栄養士・管理栄養士制度の改革や栄養指導体制の確立、病院給食の質の向上などに尽力された立川先生は、今後を担う管理栄養士に、自らの研究や経験を外に向かって発信できる力を持ち、医師と連携して栄養治療法・予防法を確立してほしいとのことでした。また、病院栄養士の資質向上対策や個別対応の栄養管理の推進、医療職種としての位置づけの確立などについても、今後の管理栄養士たちに期待しているとお話しいただきました。
次回第6回の講演会は、2010年11月21日・日曜日(大学祭2日目)に神戸女子大学須磨キャンパスで開催されます。カナダのRoyal Jubilee Hospitalの松本真理子先生によるご講演を予定しております。ふるってご参加ください。
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