2010年3月31日 19:29 (堀田 久子)
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研究室のご紹介Vol.20 堀田 久子研究室
~ビフィズス菌や乳酸菌を増やす食物繊維の開発をめざします。~
ヒトの腸管は、小腸と大腸を含めると約7メートルにもなり、消化吸収以外にもヒトの健康とおおいに関係がある。大腸に特に大量に棲息している腸内細菌の良しあしは、ガン・アレルギー・感染症の発症のひとつの決定要因といっても言い過ぎではない。この腸内細菌のうち、ビフィズス菌は腸内細菌のうち善玉菌とよばれ、ガンの予防、アレルギーの治療、感染症による下痢の治療などに役立つことが知られている。
当研究室では、これまでにラットの腸内にビフィズス菌を増やす難消化性糖質について研究をおこなってきた。その延長として、野菜や果物の皮などの廃棄部分から食物繊維を抽出し、ビフィズス菌を増やすものを探す研究をスタートした。結果として、エンドウ豆のさやや温州みかんのスジ由来の食物繊維にビフィズス菌増殖効果を見出した。このような廃棄物の有効利用は、エコの発想にもかなっていると考えている。
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