2011年8月10日 16:44 (瀬口 正晴)
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パンの話−10 放射性物質(ストロンチウム90)を体外排出するパン開発の可能性
3.11の大震災に伴い、福島の原子力発電所関連の放射能が、目下少しずつ日本人に侵入しています。反面、廣島、長崎への原爆投下 (1945) で当時の放射能被害を受けた日本人は次第にその数が減ってきています。
小生の家も廣島で直撃を受け、多くのものが死に、さらに原爆の直撃地で生き残った姉貴ももう21年前に死亡しました。このようにそれが原因だったのか分からぬまま、寿命で死亡してゆき、放射能被害者は日本から消えてしまいます。
本年は原爆の日から66年目であり、まだ苦しむヒトをみるにつけ、何と放射能の影響の長いことかと思われます。日本人の舐めてきた辛酸を今度は自らの手で同じ事を味わおうとする。愚かなことかと思われますね。
これから何十年間は、あるいは更に長く放射性物質の垂れ流しが続くとすれば、日本民族が全てその被害を受け続けてゆく愚かな可能性です。心優しい日本人がいて、一部に愚かな日本人がいて、というところです。しかし今度は一発即発の原爆ではなく、静かに静かに流れるフクシマ発の放射線による被害です。
この中で日本人が生きて行くためには、自己防衛せねばならぬ矛盾を持ち続けねばなりません。まずは食い物でしょう。あるいは管理栄養士の仕事でしょう。
昨年の今頃だったでしょうか。小生の講演会が東京であり、その後小生を訪ねてこられた有る会社の女性がおられました。パンの仕事をやりたいと。パンにアルギン酸を入れたいのだと言われました。
アルギン酸は海藻の約40%を占める成分です。
なかなか話は前に進みませんでしたが、小生の元にアルギン酸サンプルが送られてきて、ある卒論生がこれを用いて小麦粉添加による製パン実験を進めました。アルギン酸はパンの膨化を進め,1.5%添加が製パン性改良効果のマキシマムでした。冷凍ドウなどにも添加効果の可能性があるでしょう。
アルギン酸ナトリウムの誘導体による製パン性試験等も進めています。
このアルギン酸は、これまでの放射線医学総合研究所での研究では、放射性物質ストロンチウム90の体内への取り込み、そして骨への沈着を阻止する効果があるということです。
カルシウムとストロンチウム90との動き方が類似しているといわれているが、特に昆布の様な海藻類ではカルシウム以上にストロンチウムの特異的な吸収が大きいと言われています。
アルギン酸はパンに入れても製パン性は落ちない。もっと入れて効果を出してはと、学生諸君の尻を叩いている次第です。
小生の家も廣島で直撃を受け、多くのものが死に、さらに原爆の直撃地で生き残った姉貴ももう21年前に死亡しました。このようにそれが原因だったのか分からぬまま、寿命で死亡してゆき、放射能被害者は日本から消えてしまいます。
本年は原爆の日から66年目であり、まだ苦しむヒトをみるにつけ、何と放射能の影響の長いことかと思われます。日本人の舐めてきた辛酸を今度は自らの手で同じ事を味わおうとする。愚かなことかと思われますね。
これから何十年間は、あるいは更に長く放射性物質の垂れ流しが続くとすれば、日本民族が全てその被害を受け続けてゆく愚かな可能性です。心優しい日本人がいて、一部に愚かな日本人がいて、というところです。しかし今度は一発即発の原爆ではなく、静かに静かに流れるフクシマ発の放射線による被害です。
この中で日本人が生きて行くためには、自己防衛せねばならぬ矛盾を持ち続けねばなりません。まずは食い物でしょう。あるいは管理栄養士の仕事でしょう。
昨年の今頃だったでしょうか。小生の講演会が東京であり、その後小生を訪ねてこられた有る会社の女性がおられました。パンの仕事をやりたいと。パンにアルギン酸を入れたいのだと言われました。
アルギン酸は海藻の約40%を占める成分です。
なかなか話は前に進みませんでしたが、小生の元にアルギン酸サンプルが送られてきて、ある卒論生がこれを用いて小麦粉添加による製パン実験を進めました。アルギン酸はパンの膨化を進め,1.5%添加が製パン性改良効果のマキシマムでした。冷凍ドウなどにも添加効果の可能性があるでしょう。
アルギン酸ナトリウムの誘導体による製パン性試験等も進めています。
このアルギン酸は、これまでの放射線医学総合研究所での研究では、放射性物質ストロンチウム90の体内への取り込み、そして骨への沈着を阻止する効果があるということです。
カルシウムとストロンチウム90との動き方が類似しているといわれているが、特に昆布の様な海藻類ではカルシウム以上にストロンチウムの特異的な吸収が大きいと言われています。
アルギン酸はパンに入れても製パン性は落ちない。もっと入れて効果を出してはと、学生諸君の尻を叩いている次第です。
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