2011年12月12日 17:04 (瀬口 正晴)
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パンの話23 (酢酸ガス処理小麦粉によるパン−5)
内麦でもこの酢酸ガス処理による製パン性の改良効果のある事がわかり、これは興味深い事でした。
この改良方法は、中国の小麦粉ではどうだろうかと考えました。中国は世界有数の小麦生産国で、あの広い国土でたくさんの小麦が生産されています。
しかし、もっぱら中国ではスチームブレッド(蒸しパン)用あるいはヌードル用に用いられる小麦粉であって、日本同様にパン用の小麦粉としてはもう一つの小麦粉で、グルテンの機能が弱いと言われています。
日本同様、中国の食生活も食の洋風化という事で肉、卵、畜肉製品、乳製品、卵等を多くたべるようになるとやはリ、スチームブレッドではなくて、パンが欲しいのです。
アメリカ、カナダ、オーストラリアから日本同様にたくさんの小麦粉が輸入されているという矛盾です。
そこで、この酢酸ガス処理を中国小麦粉に応用できないだろうかということです。試験するのに、果たして中国の小麦粉を日本で簡単に入手できるだろうかという事です。
中国系のある企業の方から、中国の小麦粉を何種類か少々入手する事が出来ました。
この小麦粉を酢酸ガス処理し、製パン試験を行なった。やはりこれまで通り、外麦、内麦同様、ある酢酸ガス処理レベルで製パン性の改良効果(パン高、比容積)は認められたのです。
将来中国小麦粉なども酢酸ガス処理が有効となるものと思われました。
我々がおこなう小麦粉の酢酸ガス処理は、プラスチックの円筒に小麦粉を1kgを入れ、それを酢酸ガスで処理するという小さなスケールのものであり、これを工業的に数トン単位という多量の小麦粉にこの方法を応用は出来ません。
何とか良い方法はないだろうか。連続的に(数トン)で処理できる装置が必要です。
名古屋のあるメーカーに粉体に振動を与え、その粉体を流動化する(液状化する)装置があるという様です。液状化現象を利用して、振動を与えて人為的に小麦粉の液体を作りそれを処理するのです。酢酸ガスをそこに流すというものです。架空の話で現体制ではこれは実現できません。
つづき
この改良方法は、中国の小麦粉ではどうだろうかと考えました。中国は世界有数の小麦生産国で、あの広い国土でたくさんの小麦が生産されています。
しかし、もっぱら中国ではスチームブレッド(蒸しパン)用あるいはヌードル用に用いられる小麦粉であって、日本同様にパン用の小麦粉としてはもう一つの小麦粉で、グルテンの機能が弱いと言われています。
日本同様、中国の食生活も食の洋風化という事で肉、卵、畜肉製品、乳製品、卵等を多くたべるようになるとやはリ、スチームブレッドではなくて、パンが欲しいのです。
アメリカ、カナダ、オーストラリアから日本同様にたくさんの小麦粉が輸入されているという矛盾です。
そこで、この酢酸ガス処理を中国小麦粉に応用できないだろうかということです。試験するのに、果たして中国の小麦粉を日本で簡単に入手できるだろうかという事です。
中国系のある企業の方から、中国の小麦粉を何種類か少々入手する事が出来ました。
この小麦粉を酢酸ガス処理し、製パン試験を行なった。やはりこれまで通り、外麦、内麦同様、ある酢酸ガス処理レベルで製パン性の改良効果(パン高、比容積)は認められたのです。
将来中国小麦粉なども酢酸ガス処理が有効となるものと思われました。
我々がおこなう小麦粉の酢酸ガス処理は、プラスチックの円筒に小麦粉を1kgを入れ、それを酢酸ガスで処理するという小さなスケールのものであり、これを工業的に数トン単位という多量の小麦粉にこの方法を応用は出来ません。
何とか良い方法はないだろうか。連続的に(数トン)で処理できる装置が必要です。
名古屋のあるメーカーに粉体に振動を与え、その粉体を流動化する(液状化する)装置があるという様です。液状化現象を利用して、振動を与えて人為的に小麦粉の液体を作りそれを処理するのです。酢酸ガスをそこに流すというものです。架空の話で現体制ではこれは実現できません。
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