2013年9月12日 11:03 (瀬口 正晴)
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日本食品科学工学会第60回記念大会に参加して
平成25年8月29日-31日にわたり、実践女子大学(東京都日野市)において6題の座長と、2題の研究発表(「ショ糖脂肪酸エステル(SFAE)を用いた各種乾熱処理デンプン粒表面の疎水性定量について」、「Mixographによる小麦粉吸水率の測定」)を行いました。研究発表の前者は田原さん、後者は奥田さんが行いました。
田原さんの発表は、乾熱処理小麦デンプン粒の示す疎水化の定量の研究でした。SFAE(Sucrose Fatty Acid Ester)の乾熱処理デンプン粒表面への吸着量の変化で疎水性を求めようというものです。
これまでの方法では疎水性の定量に少々難点があり、定量方法を検討しました。デンプン粒とSFAEとの接触濃度の関係は、今回これまでSFAE溶液濃度を0.3%から3.2%にまであげて測定したのです。これにより、より正確に測定されていると思われました。未だ論文化には至っていません。
奥田さんの仕事は、小麦粉吸水率測定方法の開発研究です。従来は300gの多量小麦粉を用いてBrabender Farinographで行うものを, 10gという少量の小麦粉でMixographを用いて吸水率測定を行おうというものでした。これもかなりうまくゆきました。
発表の中では、北海道教育大学の菅野友美さんらの研究「乾熱処理したデンプンの分子構造に及ぼす処理時間の影響」が我々の研究と関連がありました。菅野さんは数年来、乾熱処理(200℃)小麦粉の試験を行ってきましたが、今回デンプン(アミロース、アミロペクチン)の乾熱分解についてトヨパールHW-75等のクロマトグラフィーで調べておられた。ESRラジカルテストを乾熱処理デンプン(200℃, 数時間)で行い、乾熱処理でESRの吸収の生じることが興味深かった。乾熱処理で何らかのラジカル変化が生じ、ESRでも測定ができるということでした。一度テストしてみたいと思われました。
農水省食総研の佐々木朋子さんの研究「非澱粉性多糖類の澱粉消化性および血糖値上昇抑制効果」は、当方の研究に参考になった。抵抗性澱粉の消化性であるが、この中で多糖類キサンタンガムを添加してその抵抗性澱粉の非消化性を調べていました。各種多糖類(キサンタンガム、グアーガム、ペクチン、コンニャクグルコマンナン)の中で、目下当方が研究しているキサンタンガム多糖が抵抗性澱粉の消化性低下に貢献したというのです。
田原さんの発表は、乾熱処理小麦デンプン粒の示す疎水化の定量の研究でした。SFAE(Sucrose Fatty Acid Ester)の乾熱処理デンプン粒表面への吸着量の変化で疎水性を求めようというものです。
これまでの方法では疎水性の定量に少々難点があり、定量方法を検討しました。デンプン粒とSFAEとの接触濃度の関係は、今回これまでSFAE溶液濃度を0.3%から3.2%にまであげて測定したのです。これにより、より正確に測定されていると思われました。未だ論文化には至っていません。
奥田さんの仕事は、小麦粉吸水率測定方法の開発研究です。従来は300gの多量小麦粉を用いてBrabender Farinographで行うものを, 10gという少量の小麦粉でMixographを用いて吸水率測定を行おうというものでした。これもかなりうまくゆきました。
発表の中では、北海道教育大学の菅野友美さんらの研究「乾熱処理したデンプンの分子構造に及ぼす処理時間の影響」が我々の研究と関連がありました。菅野さんは数年来、乾熱処理(200℃)小麦粉の試験を行ってきましたが、今回デンプン(アミロース、アミロペクチン)の乾熱分解についてトヨパールHW-75等のクロマトグラフィーで調べておられた。ESRラジカルテストを乾熱処理デンプン(200℃, 数時間)で行い、乾熱処理でESRの吸収の生じることが興味深かった。乾熱処理で何らかのラジカル変化が生じ、ESRでも測定ができるということでした。一度テストしてみたいと思われました。
農水省食総研の佐々木朋子さんの研究「非澱粉性多糖類の澱粉消化性および血糖値上昇抑制効果」は、当方の研究に参考になった。抵抗性澱粉の消化性であるが、この中で多糖類キサンタンガムを添加してその抵抗性澱粉の非消化性を調べていました。各種多糖類(キサンタンガム、グアーガム、ペクチン、コンニャクグルコマンナン)の中で、目下当方が研究しているキサンタンガム多糖が抵抗性澱粉の消化性低下に貢献したというのです。
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