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2013年10月15日 19:22 (瀬口 正晴)

今年(1013年) の SRT(Starch Round Table)とAACCI (American Association Cereal Chemistry International)大会報告

9/26-10/2にアメリカ、ニューメキシコ州,アルバカーキ市で、2年に一度のSRTとその直後のこちらは毎年のAACCI大会が行われました。アルバカーキはその風景やらから後から思い出すと、ちょうどジョンフォード、ジョンウェインの白黒映画の世界の場所でした。私の世代には懐かしい乾燥した、埃だらけの駅馬車の世界。インデアンと白人との西部劇の舞台でした。平原の中にたつ巨大な岩山のたつモニュメントバレーである。その山陰にインデイアンが待ち構えていて、馬に乗り奇声をあげて駅馬車に襲いかかる。保安官のジョンウェインがインデアンから駅馬車を守ると言ったあの活劇の世界であったことに気がついたのはこちらに来てずっと後でした。今では人種差別の問題でインデイアンはでてきませんが、それに変わったのがゾンビですね。


この一帯のドライな地域にハイアットが立派なリゾート地をつくり、そこでSRT(第30回 Starch Round Table) が行われました。数十名ほどの会でしたが世界中から来てました。総合座長はカンサス州立大学のShi教授で、旧知の方でした。Seibさんの弟子でしょう。


今回は、数年前本学大学院生活造形専攻で学位をとった宮本瞳さんと、今年食物栄養学専攻で学位をとった田原 彩さんも初めて参加しました。田原さんは管理栄養士です。


SRTは今年30周年ということで、初めてポスター発表を行いました。宮本さんは、"Cellulose/starch blend films prepared from aqueous sodium hydroxide solution as new food materials with characteristic features in comparison to other edible films"、田原さんは、"Determination of hydrophobicity of dry-heated wheat starch granules by Sucrose Fatty Acid Ester"というタイトルでそれぞれポスター発表をやりました。きれいに作ったポスターを口頭発表を行っている次室にセットしました。


会では多くの題の口頭発表があり、日本からは秋田県立大学の藤田先生の"Functional interactions among isozymes in starch biosynthesis in rice mutant lines"の発表があった。

シンポジウムレベルのデンプン生合成の話が、そしてデンプン粒の構造と栄養、健康の話がありました。やはりデンプンをいかに不消化にして、からだのエネルギーにならなくするかという方向でしょう。贅沢なはなしから、体にポジテブな方向への利用です。ハマカーさんのAlsberg French Schoch awardがそれを物語ってました。彼はPurdue大学の指導者で、BeMiller さんの弟子です。



私はこのホテルに予約はすっかり完了しているものとばかり思っていましたが、チェックイン時にホテルマンから貴殿の名前はコンピューター上には無いと言われ、やれやれやっとポスターの筒やら荷ををおろせると思ったら、出て行けと言わんばかりのことで閉口しました。近くのホリデーインに空室を紹介してくれてホットした一幕もありました。
少々緊張感の欠如した海外旅行のスタートでした。

相変わらずの早英語に閉口しながら、同時に映されるスライドを頼りにやっと理解するという情けない話です。

印象的だったのは、元気なLineback先生、BeMiller先生の姿でした。Lineback先生は、私の恩師の松田和男先生と旧知だったので、ご挨拶して松田先生の亡くなったことをお話ししたら、すでにご存知でした。私のことも知っておられました。

BeMiller先生にもご挨拶できた。田原さんのdocumentsは先生とHamakerさんにも渡すことができ、紹介もできたことがうれしかった。

秋田県立大学の中村保典先生とご挨拶できた。日本からは他に農研機構梅本貴之さん、野田さんも見られた。野田さんは口頭で発表もされ精力的なヒトだ。

会は28日(土)には終了し、今度はダウンタウンに場所を変えてのAACCI(American Association of Cereal Chemists International)大会であった。チケットを買ってバスに乗っての移動でした。

AACCIでは、わたしはポスターで "Development of gluten-free bread baked with banana flour" を発表しました。グルテンフリーのバナナ熟成パンです。多くの発表と多くのポスターの発表で会は盛会でした。今年気になったのは、やはりグルテンフリーパンの発表の多さです。世界中が注目しています。


帰りは飛行機の中で古い映画をたくさんみました。ヘップバーン "Roman Holiday =ローマの休日"、ジョンウェイン"True Grit=勇気あるもの"、ケリーグラント"North by Northwest=北北西に進路をとれ"でした。二本目の映画は西部劇づいたしるしです。


今回もAACCIでは40年の札を自分の名札の下にぶらさげました。私もこの会の中では古株で、毎年こうして訪ねると顔ぶれが変わります。ミシガン州立大学のペリーがやってきて、貴殿の大学は定年はいくつだと聞いてきます。70歳と言うとうちは77歳と言って笑っていってしまいました。神戸女子大学定年後、ミシガン州立大学へこないかという意味だったのかと曲解しました。私の人生もこの会とともにだったのかなと思う様になりました。

今回は二人をつれて来てよかった。田原さんなどにはPurdue大学、BeMiller, Hamakerのところへ出かけてほしいものだと現実味を感じながら思っています。ここにはかたこと日本語をしゃべる助教授(アミイ リン)もいるしね。

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