胃、大腸内視鏡検査体験記
大学での仕事が終わり、環境が変わり、人間ドックで体のチェックいたしました。その結果、透視の胃検査と、検便の結果から再検査が必要でした。胃内視鏡検査、ピロリ菌検査、大腸内視鏡検査を行なうように言われました。胃カメラ内視鏡治療は以下のように進められました。その日は朝から飲み食いなしで病院(宇治徳洲会病院)までゆき、午前9時からの内視鏡検査を行ないました。看護婦からコップ1杯の薬を渡たされ、一度に飲み込込まずに、口に含んだその液体を舌の上におき、そのまま5分間待てと言われました。しだいに口の中がしびれてきて、5分後には飲み込みました。別室に案内され、ベッドに横になりました。ベテランの医師が来て、人間ドックの最終診察医師古本医師でしたが、口の中に型のようなものはめ、あめ玉をゴクンと飲みこむ要領でと胃カメラを飲みこめと言われ、すっと入れるとそのまま口にどんどん細いチューブを入れ、さらに奥、十二指腸まで入れました。手元で医師は何か言いながらぐるぐるその道具をまわし、さらに細い物をチューブに入れたり、出したりして、組織1カ所を採りました。素早くその後、消毒の薬をそこに吹きかけ、後はチューブ本体を抜いておしまいでした。空気を入れたのでガスが多くゲップで出ました。組織3mm取り、培養し、後日、良性の報告でした。
ピロリ菌検査は、さらに日を変えて行ないました。丸薬をのみ、そのまま20分放置後、風船に息を吹き込みました。息の中の炭酸ガスのチェックです。ピロリ菌が尿素を分解し、炭酸ガスを出すのです。炭酸ガスが出てピロリ菌ありでした。薬を紙袋いっぱいいただき、1週間飲み続けました。結果は同じ炭酸ガスのチェックです。ピロリ菌、いなくなれば炭酸ガスは出ないという簡単な要領です。2ヶ月待ちです。
大腸内視鏡検査を受けました。検査3日前からお腹の中の調整でした。当日は8:00より0.5L下剤、続いて2Lの洗腸液を飲み、ほぼ2時間で終了しました。さわやかな香り付けでそれほど苦痛はありませんでした。11:50には病院に行きました。内科、2階の内視鏡診察室まで行き、行ってすぐにトイレで便の状態(黄色透明の状態)を看護婦にみてもらいました。2時間ほど廊下で待たされ、その後、病室に移り、ズボン、下着のみ尻の開いている紙ズボンにはきかえました。
針を左腕部にさし、2Lの点滴用治療薬を少しずつ体に注入しました。血圧計は、上128,下62(?)で問題はありませんでした。次室に入りベッドへ横に寝かされ、そこで担当のベテランの安田医師と話しました。小生の記録見て、これまでの手術のことを聞かれ、中学生の時の盲腸手術をしたことをしゃべりました。今回の件は、人間ドックで便に出血のあった事、そしてすぐに内視鏡検査をお願いした事を伝えました。知人の大腸癌の話しをしたところ、いま大腸癌が多いとの事でした。
検査は、知らないうちに始まり、体への違和感はありませんでした。見るとベッドのはじの方にスクリーンがあり、様子が見られました。いろいろな画像があり、時に痛いこともありましたが大したことはなかったです。胃カメラより楽でした。そのうちに終了。僅か10分間余でした。ベッドより起き、手に点滴の袋をぶら下げて廊下でまちました。よばれると次室に安田先生待っていてくれ、すぐに説明が始まりました。
各ステージの写真、どんどんめくってゆき、最後の写真、小腸の写真がちらりとあり、絨毛が多く見えました。「あれは絨毛ですか?」「そうです。」セリアック病では絨毛がとれるという話をしました。大腸の写真がみえて、これがポリープ、2カ所ですと。小生、ノートにどんどん書き付けてゆきましたが、急にペンが書けなくなり、それをみて先生がノートに自分で書いてくれました。上行結腸ポリープ7mm大、上行結腸ポリープ3mm大と。この2カ所、切除したとのことです。培養結果は10/20にわかるので来るようにと言われました。ポリープが良性か悪性かのチェック結果がでるとのことです。その後そのまま看護婦に連れられて、5階の入院室へゆき,そのまま1日入院となりました。夕食は、ご飯、日本茶、スープ、肉の入ったおかず、ほうれん草の入ったポテト団子状のもので、塩分は少なく、昨日からの空腹でおいしかった。
明朝5:00には起床、ガスはでたかと聞かれました。出血もありませんでした。朝食は、牛乳200mL、温泉卵1個とつけ汁、鰹ふりかけ、ご飯200g, ほうれん草、トーフ入りみそ汁、カボチャ3切れで、何れもおいしかった。安田医師がきて、退院となりました。
ベッドで思った事。7mm,3mmのポリープがなぜ出来たのか? 昨年の人間ドックでなぜ出血がなかったのか?原因は食事か。食物には慎重となっていたはずだが。どのぐらいの期間で7mm大になったのか。たべものはバランスよく取っていたが。タバコもなし、アルコールもそれほど飲まない。食べ過ぎか。原因がさっぱりわからん。
今回自分のきらきらと光る胃、大腸、小腸を内視鏡という鏡で客観的に見て、自分には精神的な自分と、もう一人の自分(物理的な自分)がいて、物理的な人間が強力なパワーでこの体を動かしていて、もう一人の精神的な自分はそれに比べひ弱だなと感じました。精神的な自分より、物理的な自分の方がずっとパワフルと感じました。もっともっと、物理的な自分をバランスよく使いたいものだというのが今回の感想でした。
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