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2018年2月 8日 19:11 (瀬口 正晴)

グルテンフリ−穀物 食品と飲料、セリアック病−3

病気の広がりと治療に対する新しい戦略

 

セリアック病病因解明の素早い展開は、病気の蔓延と代替療法に対する新しい戦略を進めている。特にだれか一人がすでに影響をうけているファミリーでの場合、高い遺伝的なリスクのヒトを同定することが可能になろうとしていることである。明らかに各人がグルテンを食べる事をさけて病気を抑えることができるが、しかしもっと微妙なアプローチは大きなインパクトを与える。もっとゆっくりしたグルテン量の低下の導入を子供の食事にすると、明らかに強い免疫原性である食事タンパク質と免疫システムが強く対処する事を助けてくれるだろう。またグルテンの導入で母乳で育てるといい効果がある。それは少なくても一部、母乳中の母方のIgA抗体のため病原性微生物に対する防御効果を強めるからである。このアプローチはセリアック病を押さえるのに効果的で、その効能は研究されるべきだ。幾つかの生涯を長引かせるためのGFDに変わるものが研究されている。バクテリアのプロリンオリゴペプチダーゼの利用はグルテンペプチドの分解に用いられ、特に33-merを分解し害を除く区分が提案された。あるプロリンオリゴペプチダーゼがイーストから取られ,それはグルテンを胃中で分解し、グルテンー特異的T cellの活性化を十二指腸内で阻害することが述べられた。グルテンペプチドの固有層の出入りを押さえることを傍細胞透過性を低下させゾヌリンインヒビターをつかって可能となり、それは最近医学研究の施行によって明らかにされる。

 腸のtTGの阻害は、グルテンの免疫刺激特性を低下させた。この阻害剤の利用が制限されるのは、tTGは組織損傷の修復に加わることが知られたためで、安全性の問題は論じられるべきだ。グルテンペプチドのHLA-DQ分子に結合する事に関する妨害は、もう一つのオプション(いわゆるセリアック"ワクチン")である。特異的HLA-DQブロッカーは、」選択的にHLA-DQ2 -DQ8分子をターゲットにし、他のHLA分子を損なわずに引き離す。この種のアプローチはそれゆえに安全であるが、効果的なブロカーのデザインに挑戦するものであろう。さらにいろいろなアプローチ、たとえば前炎症性サイトカインIL-15のブロックやIL-pの治療が提案されている。しかし完全に安全なGFDの代替効果がある時に、患者がこのような多くのサイド効果のある治療に入るどうかは疑がわしい。

 

小麦アレルギー

小麦アレルギーは、小麦を含む食品を食べて免疫反応メカニズムで起こされる有害反応である。この文面は最近レビューされたものを大きくしたものである。セリアック病よりは一般的ではないが、小麦アレルギーはこれまで考えられていたよりももっとよく起こっている。幾つかの国々で、特に北ヨーローッパの食アレルギーにかかわっているヒトは人口のうちの高比率(10-20%)である。病原性メカイズムにはIgE-仲介、及び細胞仲介のアレルギーを含む。アレルギー反応を引き起こすグルテン抗体の範囲は広く、そこにはα、β、γ、ω--グリアジンと低分子のグルテニンがはいる。試験管中で小麦、ライ麦、大麦タンパク質との間のクロス反応でいくらかの実験が行なわれた。反応は、食品摂取と症状の現れるまでの間の時間により、直ちにか、あるいは直ちにではない反応がある。直ちに起こる反応は、食事摂取後2−3時間以内で起こり、主に1−2つの次のような徴候であるが;それは蕁麻疹、あるいはまた欠陥浮腫、アナフィラキシー、悪心、嘔吐、下痢、鼻炎、気管支閉塞の1つかそれ以上で特徴づけられる。それらはIgE-仲介であり、ブリックテスト(穴あけテスト,IgEアッセイ、口腔内投与試験)に陽反応のベースに基づく診断である。非迅速反応は数時間から1−2日間後、食事摂取後におこり,湿診兆候、及び緩い便、あるいは下痢で特徴がある。これらの患者では、T-cell仲介病原菌メカニズムは関連する食品を摂取してパッチテストや、口腔摂取試験に陽性であることを基本にして示された。

 小麦によるエクササイズ引き起こしアナフィラキシーは、子供よりも大人で一般的である。この特徴のあらわれは予測することが難しく、飲み込む小麦量が兆候を示すのに必要な施行量と同様量を診断することが難しく、その量は非常にいろいろである。小麦アレルギーの診断は他の食品のアレルギー同様に病気のサインの観察によって行なわれ、その食品チャレンジに反応する時間によって行なわれる。最小のアレルギーを引き出す量は、明快に設定することは難しく,患者、患者によって数mgから数gとバラバラである。小麦アレルギー患者は、セリアック病患者と同じやり方で治療する、即ちGFDである。これらの患者のほとんどはグルテンフリー穀物(例えばとうもろこし、米、またオート麦)に対し耐性があり、たとえ、小麦とこれらの穀物間のクロスアレルギーであったとしてもである。

いろいろなセリアック病の点とは不一致で、小麦アレルギーはいつも特に子供であり、終世のモノではない。

 

結論

セリアック病は大人同様子供にもある一般的な病気である。病気の範囲は広く、近年には腸外症状(たとえば貧血、短身長)がこれまでの吸収不良の症状以上に一般的である。医療関係者の中の高度の関心と血清学的セリアック病テストの自由な利用が、古い病気でない多くのものを同定出来る。そこで診療医は病気発見のプロセスに中心の役割をもつ。このユニークな自己免疫病気に関する多くの鍵となる質問は未回答で残されている。これらの質問の幾つかに対する回答はセリアック病の病原因そして他の自己免疫病をまきこんで、病態生理学的メカニズムのよりよい理解を与えてくれ、そこに革新的処理戦略の道を与えてくれるだろう。

 

 

 

 

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