神戸女子大学栄養研究会主催 第7回講演会 開催報告
2011年2月20日・日曜日、大阪大学中之島センターにて、第7回神戸女子大学栄養研究会主催 講演会が開催されました。
講演会には2人の講師をお迎えし、講演をしていただきました。
(1)「食品によるメタボの予防」
静岡県立大学 食品栄養科学部 教授 渡辺達夫 先生
(2)「管理栄養士の業務~今のあなたに足りないものは?~」
大阪大学医学部附属病院 栄養マネジメント部
栄養管理室 室長 安井洋子先生
今回の参加者は学部生86名、大学院生4名、卒業生11名、教員11名の合計112名でした。休日にも関わらず、多くの方にご参加いただきました。
<講演の様子>
渡辺達夫先生のご講演では、生活習慣病について、そして主にトウガラシの辛味成分・カプサイシンの生体への作用についてわかりやすくお話しいただきました。トウガラシの効果についてのお話では、多くの実験データを見せていただき、カプサイシンを摂取することによって体脂肪の蓄積を抑制したり、エネルギー代謝を亢進させる等の作用が期待できるとのことでした。また、カプサイシン以外にも、ある種の食品成分(カフェインやニンニク成分等)は交感神経を活性化し、エネルギー消費量を高めるものがあると教えていただきました。
次に安井洋子先生のご講演では、日々の管理栄養士業務の中で把握・確認すべきポイントと、管理栄養士に必要とされることについて講演していただきました。把握すべきポイントは、大学の講義で習うこととほとんど同じであり、だからこそ学生時代にしっかりと勉強することが大事であるとのことでした。他に必要とされることとして、問題が発生したときに迅速に対応する決断力・判断力や、盛り付けやメッセージカードを作成する際のセンス、コミュニケーション能力等々を挙げられました。そうした能力を備えた管理栄養士になるためにも、学生のうちにしっかりと勉強をして知識を蓄えておくと同時に、勉強ばかりではなく、色々な経験を積んでセンス・決断力のある素敵な女性になってほしいとのことでした。
講演内容を録画したDVDの貸し出しを行っていますので、興味のある方は須磨キャンパスC館1階つきあたりにある管理栄養士キャリア支援ネットワーク事務局まで、お問い合わせください。
この事業は文部科学省「大学教育・学生支援推進事業」(学生支援推進プログラム)に採択された「管理栄養士キャリア支援ネットワークの構築」事業の一環として行っています。
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